2015年7月26日日曜日

Windows10 リリースまでに知っておきたい5つのポイント

7月29日に店頭で搭載パソコンは買える? その日にアップグレードできる? 

間もなく登場! 「Windows 10」 リリースまでに知っておきたい5つのポイント

マイクロソフトの次期Windows「Windows 10」が2015年7月29日に登場する。「Windows 8」で省かれた「スタートメニュー」が復活するなど、「Windows Vista」や「同 7」からWindows 8への乗り換えをためらっていた人向けに、手堅い機能強化が図れている。「Internet Explorer」に代わる新しいWebブラウザー「Edge(エッジ)」や音声アシスタント機能「Cortana(コルタナ)」、パスワード代わりに使える生態認証機能「Hello(ハロ)」といった新機能も備える(関連記事:機能てんこ盛り! Windows 10徹底研究)。

これまでのWindowsと違って無料でアップグレードできるのも特徴だ。1年間限定で、Windows 7以降の利用者なら無料でWindows 10へアップグレードできる。しかも、Windows 10にはサポート期間がないので、パソコンが壊れるまで半永久的に使い続けられるのだ。無料でアップグレードできて、ずっと使い続けられるとなれば、アップグレードしない手はない。今回はWindows 10がリリースされるまでに知っておきたい5つのポイントを紹介する。

記事:価格.comマガジン編集部 三浦善弘

【ポイント1】7月29日に店頭でWindows 10パソコンは買える?

7月29日にはじまるのは、Windows 7/8.1からのアップグレードだ。同日からWindows 10にアップグレードしたパソコンが店頭で展示されるが、Windows 10搭載パソコンが販売されるのはもう少し先になる。そのため、7月29日に店頭に並んでいるのはWindows 8.1 Updateなどを搭載したパソコンとなる見込みだ。
7月29日の時点で、Windows 10搭載パソコンは販売されないが、Windows 8.1 Update搭載パソコンを店頭でWindows 10にアップグレードするサービスを提供する予定だ。ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機など主要な家電量販店が実施する。アップグレード作業が面倒や人や不安な人は、パソコンを新規購入して店頭でアップグレードしてもらうといいだろう。
販売店が店頭でWindows 10にアップグレードするサービスを提供する

【ポイント2】すべての対応パソコンが7月29日のアップグレードできる?

Windows 10は、「Windows Update」を通じて提供されるが、7月29日にすべての対応パソコンがアップグレードできるわけではない。混乱を避けるために、アップグレードには優先順位が設けられているのだ。最初は「Windows Insider Program」に参加している人、その次は無償アップデート予約者、最後が対応デバイスを利用している人という順番で段階的に提供される。
無償アップデート予約者には、互換性が確認された後に、アップグレードが可能である旨が通知される仕組みだ。何か問題がある場合は、アップグレードプロセスで詳細情報を提供する。ちなみに、製品ページから手動でダウンロードしてアップグレードする方法もあるが、互換性の問題から推奨はされていない。
アップグレードは混乱を避けるために段階的に提供される。無償アップデートを予約したのに7月29日に通知がこなくても心配する必要はない

【ポイント3】Windows 10でWindows ストア アプリは増える?

Windows 10の成功のカギを握るのがアプリケーションだ。マイクロソフトの「Windows ストア アプリ」は、競合のアップルやグーグルに比べると、質、量ともに劣っている。特にスマートフォンやタブレットの分野では、その差が大きい。この状況を改善するために、マイクロソフトではiOSやAndroid向けのアプリケーションをWindows 10用に移植できる「ブリッジ」というツールを開発。アプリ開発者はブリッジを使い手間をかけずに既存のアプリをWindows 10に移植できるのだ。
移植の再現性など、くわしい情報は不明だが、ブリッジの登場でWindows ストアアプリは間違ないなく増えていくはずだ。さらに、Windows 10では、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまな機器に対して、ひとつのアプリで対応する「ユニバーサルアプリ」という仕組みを導入する。デバイスごとにアプリを開発する手間がかからず、アプリ開発者にとってはやさしいプラットフォームと言える。
iOSやAndroid向けのアプリをWindows 10に移植できるブリッジというツールを提供する。このツールを使えば、アプリ開発者はWindows 10用にいちからアプリを開発する必要がない

【ポイント4】Windows 10が最後のメジャーバージョンアップの意味は?

Windows 10は、Windowsの最後のメジャーバージョンアップとなる。これは、Windows 11や12という新しいバージョンが今後登場しないことを意味している。Windows 10により、Windowsはパッケージを購入してパソコンにインストールする「ソフトウェア」ではなく、常に最新の状態で利用できる「サービス」へと姿を変えることになるのだ。
サービス化のメリットは、常に最新の機能が使えること。Windows 10では1年に2、3回の機能更新を繰り返す予定だ。これまではOSのメジャーバージョンアップを待たなくては解消できなかった問題も、Windows 10ではバージョンアップを待たずに、いち早く対応できる。Windowsのサービス化は、急速に変化するIT環境にいち早く対応するためにも必然だったと言える。
これまでWindows Vista 、同 7、同 8とメジャーバージョンアップを繰り返してきたが、Windows 10以降は、メジャーバージョンアップは行わない。機能改善や新機能は、Windows Updateから継続的に無料で提供していく予定だ

【ポイント5】法人の場合では常に進化されると困るのでは?

常に最新の状態で利用できるWindows 10だが、企業で利用する場合はデメリットになる可能性がある。Windows XPが長く利用されてきたことからもわかるように、安定したバージョンを長く使いたいという企業が少なくないためだ。
Windows 10のアップデート提供のモデルは3つある。1つ目は、コンシューマー向けや常に最新の機能をいちはやく試したい企業向けの「CB」。2つ目はアップデートを一定期間遅らせるビジネスユーザー向けの「CBB」だ。社内システムや業務で利用するアプリが正常に動作するか検証してからアップデートできる。3つ目の「LTSB」は、機能アップデートはせずに、最長10年間同じイメージを利用できるというもの。セキュリティ更新とバグフィックスは提供される。

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