2015年7月23日木曜日

気になる新型iPad。その役割は大きく変化するのか?

今秋の発表が期待されるiPad。iPhone6plusの登場で、iPadからのシフトが著しく、存在感を失いつつあったが、大型化やMacOSの搭載で、ビジネスユースへのシフトにより起死回生を狙うのか注目される。以下、techtargetの記事。

新「iPad」はどうなる? 「iOS 9」が実現する“最強のビジネスマシン”とは









iOSの最新バージョンは、新しいマルチタスクと

生産性の高い機能を「iPad」ユーザーにもたらすだろう。特にビジネスユーザーは注目したい。

米Appleはゆっくりと、だが着実に、「iPad」をビジネスの生産性を高めるデバイスに進化させている。
 iOS 9が2015年後半に公開されると、企業ユーザーは、マルチタスクやキーボードショートカット、自由に使える新しいアプリを含めた多くの新しいiPadの機能を使えるようになるだろう。また、Appleが6月の「Worldwide Developers Conference」で明らかにした新しいOSは、IT部門向けの重要な管理機能やセキュリティの改善をもたらす。

巻き返しを図るiPad

 マルチタスク機能は、WindowsやAndroidタブレットでは難なく利用可能だが、iPadユーザーは何年もの間、使うことができなかった。iOS 9では、「Split View」と呼ばれる機能を通じて、2つの実行中のアプリをタブレットの画面に同時に表示させることがついに可能になった。その他、ユーザーが画面の側面をスワイプすることにより、1つのアプリの中で他のアプリを素早く表示させる「Slide Over」という機能がある。その上、「Picture-in-Picture」機能によりユーザーは他のアプリで作業をしている間に動画を見ることができる。Slide OverやPicture-in-Pictureは「iPad Air」「iPad Air 2」「iPad mini 2」「iPad mini 3」で利用可能になる予定だ。Split ViewはiPad Air 2でのみ動作する。
 またAppleは、「Microsoft Office」といった生産性の高いアプリケーションを使った作業をしやすくするだろう。新しい「Virtual Trackpad」は、ユーザーにとって面倒だったテキスト選択方法を改善し、iOS 9の「On-Screen Keyboard」にはフォーマットやテキストのコピー、ペーストするためのボタンが加えられた。サードパーティー製のアプリは組み込みのキーボードショートカットを追加でき、最も便利な機能によりアクセスしやすくする。
 「iPhone」やiPad向けのネイティブなメモアプリも同様にアップデートされている。現在はプレーンテキストに限られるが、iOS 9ではチェックリスト、写真、オンスクリーンドローイング、書式設定されたテキストがサポートされる。ビジネスユーザーにとっては歓迎すべき機能だ。

Volume Purchase Programに賛成か

 IT部門の観点からすると、iOS 9は、アプリ導入での大きな問題の1つに取り組み始めている。現在は、Appleの「Volume Purchase Program(VPP)管理配布」により、管理者は特定のデバイスに対してアプリを割り振ることができる。以前は、アプリをApple IDにひも付ける必要があった。Apple IDは、所有権レベルと、管理者がユーザーに所有させたくないアプリに対する管理権をユーザーに付与した。iOS 9ではApple IDは必要ではなくなり、IT部門はApple VPPを通して購入したアプリに対して、インストール、アップデート、アンインストールする権限を有するようになる。
 しかし注意したい点が2、3ある。ユーザーが割り当てられた機種に対して、企業はアプリのコピーを1つ購入することができ、ユーザーは自身のApple IDにひも付けられている全てのデバイスにそのアプリをインストールすることができる。デバイス中心の新しいアプローチは、これから企業は、アプリを稼働させたい各デバイスに対してそのアプリを購入する必要があるということを意味する。また、全てのアプリをデバイスに割り当てできるわけではない。開発者はApple VPP Programに参加しなければならないからである。

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